新年あけましておめでとうございます。
令和7年の新春を迎え、謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
皆様におかれましては、健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。昨年中はJA事業運営、活動に対しまして格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。
昨今の国際情勢は、ウクライナ侵攻や中東地域の紛争による不安定化、能登半島地震をはじめ記録的な豪雨など自然災害の発生により、食料・自然への危機感が高まっています。農業情勢においても、農業者の高齢化や後継者不足による生産基盤の脆弱化や物価高騰による農業経営は厳しい状況にあります。このような中、25年ぶりに食料・農業・農村基本法が改正され、初動5年間を「農業構造転換集中対策期間」と位置づけ、施策を集中的に実行することとなりました。JAグループは、施策の具体化と万全な予算確保に取組んで参ります。
当JA管内の農業情勢については、夏の猛暑により高温障害や収穫等、農畜産物の管理作業にも大きく影響を受けました。一方で5月に熊本地震からの復興へ感謝をこめて西瓜選果場敷地内にてハウスから収穫したての西瓜を直接、消費者に届けたいという思いで即売会を開催したところ大盛況のうちに完売いたしました。9月には「台湾」と「熊本」の食を通じての友好交流として夏秋野菜とお米「くまさんの輝き」を使ったアレンジ料理コンテストを開きました。熊本にTSMCが進出することにより台湾と交流が増える事や農畜産物輸出への取組が盛んになることから、管内農畜産物の宣伝も兼ねて開催する事が出来ました。そのほか、農業の効率化と持続可能性に向けてスマート農機実演会や第22回JA祭など様々なイベントを開催し、多くの組合員・利用者の皆様にご来場いただきました。本年も皆様に喜ばれ、求められる催しを開催いたしますので、お楽しみにお待ちいただければと存じます。
熊本県域JA構想については、スケールメリットの創生・発揮、次世代の農業者や地域に貢献、組織・経営基盤の強化などを目指し、県下JAで「一つのJA」を目指して協議を重ねて参りましたが、組合員皆様のメリットや参加JAの経営基盤等を総合的に考慮した結果、不参加と決定いたしました。今後も引き続きJAかみましきとして、農畜産物の販売力強化、生産・流通コストの低減を確立させ、基本目標である「農業者の所得増大」「農業生産の拡大」「地域の活性化」に努めて参ります。まだまだ課題は山積しておりますが、皆様の負託にお応えできるよう役職員一丸となって取組んで参ります。
結びに、JAかみましきへのご理解とご協力に感謝を申し上げ、本年が皆様にとりまして輝ける良き年になります様、ご祈念申し上げまして、年頭のご挨拶といたします。
上益城地区は本県のほぼ中央に位置し、5町からなり熊本市に隣接する平坦地域から九州山地に接する中山間地域まで東西に広がっています。
年平均気温は平坦地域で15~16度、中山間地域で13度程度で、年間降水量は2,000~2,200mmと豊富で河川にも恵まれており、地形的にも気象的にも変化に富んだ地域となっています。
また、地域を東西に貫く国道445号線をはじめとして国道・県道が縦横に走り、九州高速自動車道のインターチェンジや熊本空港も有しており都市近郊型から輸送農業まで展開が可能な地域です。
左右に広がり、重なる4本の青く明るい緑は、自然の恵みと大同団結による未来への発展を表現し、中央の2本の柱で重なり合った金色(オレンジ)は、発展と収穫、上部の金色の円は、常に前向きな目標と組合員全体の和を表現しています。また、全体的なフォルムは「人」「稲穂」を表現しています。
熊本ブランド。よかくまさんは、JAグループ熊本、熊本県青果物消費拡大協議会がお届けするおいしい果物・野菜をPRするかわいい親子のクマのキャラクターです。子ぐまを背負ったくまさんの姿は熊本県の形をもとにデザインされました。
大きい三角形は自然・大地、小さい三角形は人間を表し、左端の円を実り、さらに人の和を象徴しています。緑色は自然環境と成長を表しています。
「よかよか うまか かみましき」…よかよか=とてもいい、うまか=おいしい。という熊本の方言を使い、上益城の農産物は良い品物でおいしいイメージを表現しています。